W3C Japan 30周年記念イベントについて
W3C Japanは2026年に30周年を迎えました。その記念事業の一環として5月には会員向けイベントを、6月には一般向け展示会への出展を、そしてその集大成として9月4日に会員およびコミュニティに向けたイベント「Web Together」を開催しました。
参加応募が殺到し、当初の定員100名から160名に拡大して開催されたこのイベントは19時から2時間に渡り、ライトニングトーク4つとパネルディスカッションで構成されました。
ライトニングトーク
- 30年目から見るWeb (saku氏)
- XHTMLが残したもの (古川 陽介氏)
- Webとヘルスデータ (小谷 優空氏)
- Web Sustinability Guidelines (木達 一仁氏)
saku氏は、webは予想以上に急速な進化をし同時に互換性もまた現実のものとなっておりwebの未来は誰もが議論しているテーマであるという見解を述べました。
古川氏は、SGMLに起因する曖昧さを解消することを目的としたXHTMLへの移行は互換性の欠如により失敗に終わったものの、その経験から得られた教訓が下位互換性を維持したHTML5への移行につながったと指摘し、マークアップの規約や仕様を固定化しないことの重要性を強調しました。
小谷氏は、FHIRに準拠したプライバシーを最優先とするデータ交換や、病院のシステムを超えた役割や意味合いについて語りました。
最後に木達氏がW3Cの「Webサステナビリティガイドライン」を軸に、人類と地球の未来に焦点を当てた力強いメッセージを発信しました。
Jxck氏、瀧田 佐登子氏、村井 純、夏野 剛氏
パネルディスカッション:webの30年を振り返る
パネリスト:村井 純、夏野 剛氏、瀧田 佐登子氏、Jxck氏(モデレーター)
テーマ:
- 「Webがキャズムを超えたな」と思った瞬間
- 「Webがあってよかったな」と思った瞬間
- 「このままじゃWebやばいかもな」と思った瞬間
- 「Webにまだ足りてない」と思うもの
モデレーターJxck氏が投げかけた4つの質問(Jxck氏によるまとめを参照)に対しまず指摘されたのは、webの真の価値はTCP/IPの統合と日常生活への広範な普及を通じて、個別のプロトコルを必要とせずにユーザーが分散リソース(URI)にアクセスできる共通のアプリケーションプラットフォームとなった点にあり、それが「キャズムを超えた」瞬間をということでした。一方、活発な議論の中で参加者たちはブラウザの寡占状態に対する強い懸念を表明すると同時に、web技術を画面の枠を超えて「physical web」へと統合する必要性も強調しました。
観客の様子
W3C Japanは、このイベントをゼロから立ち上げてくださった実行委員会の皆様、会場を快く提供してくださった株式会社サイボウズ、そしてご参加いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。今後も皆様と共にwebの発展に貢献して参ります。
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